この投稿は趣味に取り組むリアルな風景をストーリー風に紹介しています。「ものづくりが好きな方」「趣味を探している方」「拙い文章を読んでくれる方」ちょっとした時間に読んで頂けたらすごく励みになります。また、アドバイスなどがありましたら是非コメントの方によろしく願いします。
投稿者『ふくろうマン』についての紹介
2020年3月、まだ少し雪の残る寒い頃オレはホームセンターにいた。
前回作製したカウンターテーブルに味を占め、再びDIYに意気込んでいたのである。
1.視界に映ることで膨らむ配色の構想
これから始めようとしているガンプラに先駆け、アクリル塗料を大量に購入していた。
そもそもまだ、満足に1体も作れていないのに「あれもしたい、これもしたい」と気持ちがだけが先走っていく。
ただ作るだけだと面白味がないと思ったため、合わせ目消し・スミ入れなど基本的な技術から始め、後々はオリジナルカラーで染めていきたいと考えていた。
そのための準備が着々と進められていった。
そんなある日のこと、購入したものなど一旦適当な箱など見つけて片付けようとしていた時、大量に購入していたアクリル塗料を手に取ってみる。
「塗料は飾っておいた方がカッコイイよな」
そんなことを考え始めて片付けの手が止まる。
「そういえばタミヤカラーとかきっちり並べてあるの見たことあるな」
おそらくガンプラの作業部屋などで画像検索したときの様子が頭の中でフラッシュバックされた。
「オレも塗料を飾ってみよう!」
これがミニラック作製の経緯である。
確かに、飾っておくことも作業している雰囲気が出ていいと思ったが、それに加えていざガンダムを塗装するという時に自分が所持している色を常に把握していたほうが配色のイメージが沸きやすいという利点もあった。
さらに閉まって置けるところも無さそうだったため、とりあえず横広のテーブルの上に飾っておけば省スペース化も図れるはず・・・
「さて、どうやって作ろうか?」
オレは、つくりたいと思う割に計画を立てたり、知識を身に付けようとはしない。
「今度の休日ホームセンターでも行ってみるか!」
この辺で薄々感じ始める。
「オレ友達いねえな笑」
思い返せば、前まで暇さえあればパチンコしたり、競馬、釣りなどどれも一人でできることばかり。特別会社の行事がない限り、飲みに出歩くこともなかった。
それが今では休日が待ち遠しく、なにかする度に「次はあれしよう」というふうにやりたいことも増えていった。
2.記憶と想像のリンク
2020年3月某日の朝、窓の外で少し強めの吹雪が木を揺らし、住宅街の間をすり抜けて音立てる。
待ちに待った休日を迎えた。
昨晩さらっと降った雪を払い車を暖気する。その間にタバコを吸いながらスマフォで『ミニラック』と画像検索していた。
「みんな上手につくるなあ」
画像検索して見つかるのは決まって、オレには現実味のない完璧な作品ばかり。
5分程スマフォで眺めるも何も収穫がないまま、車内が温まった頃合いで出発した。
「とりあえず行くか」
いつも行くホームセンターに着いた。
前回作製したテーブルもそうだが、棚やいすなど日常で必ず目にしているのものを作れるかというと当然そうではない。オレが今やろうとしていることも例外ではなく、木材コーナーを眺めていただけでは棚を作るイメージが沸くはずがなかった。
とはいえ、ホームセンターには日用品から工具、家具なども揃っているためヒントになる材料はいくらでもある。そればかりか小さい棚なら普通に販売されているのだ。
つまりは、
「丁度いい棚あるわ・・・」
こんな風に逃げたくもなる。
少しの間店内をブラつき、すのこが販売されている前で立ち止まった。
「そういえばすのこってDIYでよく使ってるよなあ」
なんとなくイメージができたのが、すのこで棚を作ることだ。
「これ使ってみるか」
一般的なすのこならなにもおそらく思い浮かばなかったが、オレが見つけたものは少し違っていた。
実際に購入したものが下の写真
この板の並び方の名称は解らないが、縦長になっており板の並び方が特徴的。
この配列を見てミニラックに使えるのではと感じたのだ。
2-1 【商品紹介】よく店頭で見かける簀の子
コーナン オリジナル LIFELEX 桐すのこ 2枚組 6枚貼り 約幅500X奥行750X高さ27mm 価格:712円 |
押し入れに布団をしまっておくときや敷くときなどの湿気防止として使われています。長期間しまっておく場合はこれがあるのとないのとじゃ大きく違います。他にも「壁に掛ける」「組み合わせて棚を作る」など幅広い活用方法もすのこの魅力といえます。
閃きによる意気揚々たる姿勢とその先に待ち受ける暗雲
オレが考えた方法は、すのこの板をバラして棚板として活用すること
さらに、この方法なら「材料を一から準備しなくてもいい」と思った。
「我ながらナイスアイディアかもしれねえなこれは」
まだ、なにも始まっていないにも関わらず、完成をイメージすることが出来ただけで得意げになっていた。
『すのこをバラして棚を作る』『すのこをバラす』つまり木を切るということ。
この時はまだ、材料を加工する点において無頓着過ぎた。
「早速家に帰って始めるか!」
オレは帰りに100円均一で万能カッター的なものを購入して帰宅した。
一応木も切れるし何でも切れるみたいな表記だったのだが・・・
この選択が間違っていたことに作業中痛感する。
「うわっ、なんこれ全然切れねえぞ!」