【ガンプラに奮闘する物語】ユニクロの限定ガンダム~たかがおまけ?されどおまけ?第6章 完結

プラモデル

この投稿は趣味に取り組むリアルな風景をストーリー風に紹介しています。「ものづくりが好きな方」「趣味を探している方」「拙い文章を読んでくれる方」ちょっとした時間に読んで頂けたらすごく励みになります。また、アドバイスなどがありましたら是非コメントの方によろしく願いします。
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前回(第6章その3)

相変わらずの作業の遅さではあったが、徐々にそれっぽくもなってきた合わせ目消し。しかし、作業スペースや手の汚れなどに頭を抱える。そんな中、ユニクロコラボガンダムのクオリティに感心していくのだった。

6.軌道修正は出来ても辿った道のりは残るということ

最後にスミ入れを行う。

正直、このスミ入れの作業にはあまり抵抗はなかった。なぜなら、昔作っていた頃でも多少はやっていたからだ。

塗装ほど乾燥せなくてもいいし、合わせ目消しほど地道な作業ではないと身をもって知っていた。

わざわざ休日を利用してやらなくても仕事から早く帰られた日にでもサクッと終わらせる、それくらいのスタンスであった。

とある日の平日、たまたま早く仕事を終えたので、

「よし、今日は寝るまでかかってスミ入れ終わらせるかー!!」

と帰りの道中意気込んでいた。

午後7時に帰宅し、晩飯と風呂をさっさと済ませて、作業机に向かった。いつもならまずスマホを手に取り、大好きなお笑い芸人の動画を1時間くらい観てからやっとか作業に取り掛かるが、この日はエンジンがかかるのが早かった。

スミ入れペンを手に取り、ガンプラも手に持ち、スミ入れする溝をめがけてペン先を当てた。

まあ、多少は経験値もあるしサクサク進めていける工程だと思っていた。しかし・・・

「なんか関係ないところに滲んでないかこれ???」

少し焦ってはいたが、拭き取れば済むことだとわかっていたため、綿棒を使い冷静に修正する。

「ゴシゴシ」

「ゴシゴシゴシゴシ」

「ゴシゴシゴシゴシごし」

はみ出した部分が落ちなかったのだ。

「こんな風になるっけ??」と戸惑っていたが、その原因にすぐに気が付く。

合わせ目消しでヤスリ掛けした部分が、塗料を弾かず吸収してしまっていたのだ。

オレは、再度同じ箇所をスポンジヤスリでこすってみた。

はみ出た黒いインクが完全に消えることはなかったが、少しは修復された。

一応非売品ということもあって、失敗したことがショックではあったが、

「慣れないことするとこんな失敗もあるよな・・・」

と、開き直るのであった。

7.可動域がもたらす遊びという動き

完成した、と言ってもいいのかどうかわからない。それでもオレは完成したことにした。

出来上がって気が付いたことがあった。それは、

「これっておまけのクオリティではないよな」

箱を開けた瞬間から感じ取ってはいたが、1枚1500円のTシャツを2枚購入で1体貰えるガンプラとは思えないくらいのキットの完成度。さらに、

「めちゃくちゃ可動域広いな」

「肩関節とかこんなに動くもんだっけが?」

”HG”というガンプラのなかでも低いグレードのキットであるにも関わらず、多彩なポージングが可能であることに興奮し、まるで幼少期に戻った時のように様々なアクションをつけて遊んでいた。

8.本番なくして本番にあらず

たかがおまけだと思い込み、Tシャツの方を目的として入手したユニクロのコラボガンダムだったが、BANDAIさんの企業努力とmade in Japanである日本のキットに”されどおまけ”だと度肝を抜かれた。

今まで軽視しがちだった、○○限定・○○コラボなどといったガンプラに対する価値観がオレのなかで180度変わった。また、なにか機会があったらオレは迷わず手を出すだろう。

しかし、今のオレの技量だとせっかく気に入ったものでも無駄にしてしまう。むしろどれだけ気に入るかどうかは己の技量次第なのだ。

『練習用』としてつくり始めたのだったが、この先練習用として挑むことは断じてあるべきではないと今回強く感じた。

価格・グレードの高いものはもちろんのこと、どんなに安くてグレードの低いものでも今自分に出来る最高のスキルを盛り込み、命を吹き込んでいきたい

作業時のみ着るハズであったコラボTシャツとはいうと、この夏どこ行くにも結局ずっと着ていたオレであった。

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目次まとめ

『ユニクロの限定ガンダム~たかがおまけ?されどおまけ?第6章』

1.無縁の魅力、コラボキャンペーン
2.青春の終盤、回想
3.仕事も趣味も苦行の果てに
4.足踏みから抜け出す第二歩目
5.低い段でも上がるだけで視野が少しは広くなるということ
6.軌道修正は出来ても辿った道のりは残るということ
7.可動域がもたらす遊びという動き
8.本番なくして本番にあらず

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