子供の頃の話——— 無造作に置いてある少し錆び付いたニッパーを 僕は手に取る そして、まるで宝箱を開けるような気持ちで キットを広げる パーツたちを夢中で切り離していき 夢中になって組み立てていく 大人になってしまった今では 金にモノを言わせ 道具を買い揃える いつの間にか"僕ら"は 道具のコレクター
というわけで今回は
1.「プラモデル用ニッパーの選び方」
2.「ニッパーの使い方」
この2つを紹介します(^^)
では早速ですが
「プラモデル用ニッパーの選び方」は
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_5368-e1672635832368.jpg)
2000~3000円くらいを目安に購入しよう!
※完全に個人的な意見なので以下参考までに
その理由を最初に説明しますね。
◆2000~3000円くらいをオススメする理由
- 価格設定が丁度いい
- 安すぎるとだと精度がイマイチ
- ニッパーは消耗品なので、高い製品は頻繁に買いたくない
- 結局、白化などのゲート処理はするから多少のバリは気にしない
- 2000~3000円程で優良メーカーの製品が手に入る
などなど
これらをざっくりまとめると
・1000円以下だと精度がイマイチだったり白化を抑えづらい
・5000円以上するような品だと破損したときのダメージがデカすぎる
です!
1000円くらいになると破損しやすかったり、
刃を閉じた時に隙間ができるものがあったりするらしいです。
(レビューの情報より)
精度が悪いとゲート処理が大変だったり、
白化が大きくなる原因にもなるので、
最低限の精度は欲しいところですよね(^-^;
あと、覚えておいてもらいたいことは
ニッパーは消耗品です!
使い方によってはすぐに破損したり、錆びたりします。
昔と違い今では、
1万円くらいするような高級ニッパーも販売されています。
しかし、
壊れるたびに高級ニッパーを購入するのは少し気が引けちゃいませんか?
だって、そのお金でガンプラ3つくらいは買えちゃうし・・・
3000円程度のニッパーが、
アマチュアレベル以下の僕にとってめちゃくちゃ丁度いいんですよね。
◆現在私が愛用するニッパー
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_2087-768x1024.jpg)
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
選んだ理由
- 価格がちょうどいい
- 薄刃仕様のためゲートカット用として使える
- メーカーへの信頼
ざっくりとこんな感じです。
1~3それぞれちょっと補足していきますね!
1.「価格がちょうどいい」について
安いものだと500円以下で買えるが、精密さ・耐久性などを考慮した場合一流メーカーで出している価格と比較すると安すぎる
高いものは白化がほとんど抑えられる精密さもあって8000円を超える価格だが、私の作業ではゲート処理を行うため最小限に白化を抑えられればいいと考えていたため2000円~3000円程度の有名メーカーで検討した
2.「薄刃仕様のためゲートカット用として使える」について
プラモデル用ニッパーの用途は「パーツの切り離し」と「ゲートカット」の2つに分けられる
今回は、「ゲート処理」を目的とし購入を検討していた。そのため薄刃仕様のものを選択。また、(ゲートカット用)と丁寧に説明も含まれていた
3.「メーカーへの信頼」について
正直なところニッパーを販売しているメーカーについて全く詳しくはない
しかし、タミヤはホビー商品や関連ツールに関して強いイメージ
今後調べていくうえで新たに気になるメーカーがでてくると思うが、とりあえず入門編の意味で間違いなさそうなメーカーを選んだ
一応高価なプラモデル用ニッパーの方も紹介しておきますね。
いや、オレだってそりゃ欲しいけどさ、
「自分の実力に見合ってなさ過ぎなんだよ。」
◆高価なプラモデル用ニッパーの商品紹介『薄刃』と『片刃』
プラモデル作製でよく使用されるのが『薄刃』のタイプのニッパー。
さらにその中でも切れ味がよく、白化も抑えられる『片刃』形状のものがあります。
それぞれ簡単な説明とおすすめの紹介します。
1.ゲートカットの『薄刃』ニッパー
主にゲートカットとして使用
刃先が薄くなっているため狭いランナー部分にも入り込めるし、精密さも高いので白化などのゲート跡なども残りにくい
おすすめの商品
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
新潟県にある「ミネシマ」という会社のニッパー。繊細な工具を扱うメーカーのニッパーという点で信用度が高いです。切れ味も好評で品薄状態も度々・・
2000円程度で薄刃ニッパーを探している方はおススメです。
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
「タミヤ 薄刃ニッパー」のさらに細かい作業・部品に適した製品です。ガンプラよりも小さい部品の多い船や飛行機などの模型を作りたい方はこちらの製品がおススメです。
2.白化を抑える『片刃』ニッパー
片方の刃の断面が平らになっているため『片刃』ではない『薄刃』ニッパーよりも切れ味がよく、
ゲート跡の仕上がりも非常に良い。
しかし、その性能の分基本的には高価な品が多い
おすすめの商品
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
片刃ニッパーで2000円前後だと刃の組み合わせの精度が悪かったり、強度に難があったりしますが、クレオスはガンダムマーカーなどのホビー関連商品で幅広く知られているメーカーでもあるので、片刃ニッパーを試しに使用してみたい方にはコスト的にもおススメです
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
―口コミ
安いニッパーとはあきらかに違います。
楽天市場
パチンと切れる感じでなく確かにヌルな感じです。
ゲートが非常にキレイに仕上がり、白化も両刃ニッパーと比べるとかなり少なく抑えられます。ヤスリがけなどのゲート処理を行わず、素組みで作りたい方におススメです
◆(ここは読んで欲しい)意外と気にしたことのない?ニッパーの使い方
ついでに、ニッパーを大切に使うため使い方も紹介します。
こちらも参考までに
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/173d599fb7c9dc10ba9e71ded97fe2e4.jpg)
1.ニッパー使い方・・・良い例と悪い例の比較
文字で説明するよりも写真で見てもらった方がわかりやすいかも(^-^;
それぞれのパターンで悪い例と良い例で比べてみます。
▽パーツの切り離しの時
✖悪い例
ランナーを刃先で切る
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_2089-768x1024.jpg)
力が伝わりにくく工具の破損にもつながる
〇良い例
根本で付近で切る
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_2088-768x1024.jpg)
最小限の力で切ることができ、破損しにくい
▽ゲートカットする時 PART1
✖悪い例
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_1885-768x1024.jpg)
〇良い例
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_1886-edited.jpg)
▽ゲートカットする時 PART2
✖悪い例
ギリギリを攻めようとし、角度を付けて切る
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_2097-768x1024.jpg)
上のような角度で切るとパーツをえぐってしまうことがある
〇良い例
ゲート部分のみがカットできるような角度(縦方向)で切る
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_2098-768x1024.jpg)
上のような角度で切るとゲート部分のみカットすることができ、パーツをえぐることが少ない
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/uploads/2023/01/IMG_5368-e1672635832368.jpg)
工具に負荷をかけず、パーツにも気を使ってカットしよう
(補足)パーツ切り離しとゲートカット用を使い分ける
ゲートカット用のニッパーの刃先は薄くなっています。
なので、ランナーの太い部分を切ると破損する可能性があります!
マジです!
そのため、
パーツの切り離しの際は、
薄刃仕様のゲートカット用ではなく「導線用」みたいな用途のニッパーを使用することを推奨します。
高価な薄刃ニッパーならなおさら使い分けることが必須!
私がパーツ切り離しで使用するニッパー
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_2091-768x1024.jpg)
このニッパーはプラスチック用ですが、
昔使っていたものをそのまま切り離し用として使っています。
そして、新しく購入したタミヤの薄刃ニッパーをゲートカット用として使い分けています。
3000円程でも立派な工具です。
なので絶対とは言いませんが、長く大事に使うためにも使い分けてみてはいかがでしょうか?
『パーツ切り離し用』でおススメするニッパーの紹介
僕は『パーツの切り離し用』なら特にこだわって買う必要はないと思っています。
しかし、
「極端に安価なもの」「錆び付いたり刃先が欠けているもの」だと
作業効率の低下やケガにも繋がる可能性があります!
そのため、
ある程度硬度があって切れ味もそれなりなものは選択する必要はあるかなとは思っています。
それらのポイントを踏まえて紹介します。
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
プラスチックだけでなく、鉄線など部品を用途とする。
更に黒ニッケルの表面処理が施されているため錆びにくい仕様になっています。
ゲートカットとしては不十分ですが、ランナーの太い部分、あるいは、ガンプラの改造などで厚みのある部位などをカットする時にも適しています用途に対して価格も丁度いいのでゲートカット用と使い分けたいと思う方にはおススメです。
![](https://fukuro-origin.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
耐久性も十分でありパーツの切り離し用としても使用出来ることに加え、薄刃ニッパー程ではありませんがゲートカットにもある程度対応しています。
細かい見栄えに気にしなければ、これ1本で十分賄える製品です。
最後に
私が子供の頃は、ニッパーの良し悪しを考えたことがありませんでした。
ニッパーを正しく使うことがいかに大切なのか、
大人になった今になって気が付きました。
やるからには道具を正しく使うことが大事だと感じています。
これから始める方や始めて間もない方にとってほんの少しでも役に立つ内容があれば幸いです!
なお本記事では個人的な感想・見解が多いため、
「これは違うよ」
「こうしたほうがいいよ」
などのご意見ご指摘をお問い合わせもしくは関連記事の方に頂ければ幸いです😉