この投稿は趣味に取り組むリアルな風景をストーリー風に紹介しています。「ものづくりが好きな方」「趣味を探している方」「拙い文章を読んでくれる方」ちょっとした時間に読んで頂けたらすごく励みになります。また、アドバイスなどがありましたら是非コメントの方によろしく願いします。
投稿者『ふくろうマン』についての紹介
想像以上の地味な作業にメンタルがやられ、ペースダウンして進めた合わせ目消し~組み立ての工程であった。これであっているのかどうかわからなかったが、すべてのパーツを組み終え、一息ついていた。
9.発展途上の第一歩
まる1週間、仕事から帰宅して晩飯を済ませてからの1時間、合わせ目消しの作業に取り組んできた。おそらくペースは激遅。それでもゆっくり丁寧にやってきたのだ。
合わせ目消しと組み立てを終えてから、合わせ目が消えているか、接着剤が関節部分などに付着して動かなくなっていない確認してみた。
「動きは問題ないな、よし」
「合わせ目ちょっと残ってるわ、くそ!」
あんだけ時間をかけて丁寧にやったつもりのはずが、処理が行き届いていない部分があった。あんだけ苦労したのに・・・
これに関しては完全に己の技術不足であった。初めからうまくいくはずないことはわかっていた。だが、時間を費やした分の悔しさもある。
それでも、大部分は完全にスジが消すことができていた。これは素直に嬉しかったし感動した。
パッケージ写真や見本の写真などではパチ組みの形跡が見当たらないくらい上手に仕上がっていて(当たり前だが)、この道のプロにしか出来ないことだとオレはずっと思っていた。それが下手くそながらも、見本のような完成度に少しでも近づけたことが何よりの感動を覚えた。
「こういう感動、久々だ」
下がり気味だったオレのモチベーションが少し上がっていた。
10.オーバーワーク
旧ザクのパーツは色付けされておらず、なんとも言えない蛍光ピンクみたいな色で統一されている。そのため、全塗装は必須工程であった。
ザク自体は大きく分けると3種類で配色されていたため、必要とする塗料も以前まとめ買いした分で賄うことができた。一番重要だと思われる色はやはりザクの赤色。
ザクの赤に関しては、見れば見るほど色合いも様々である。濃い赤、ピンクっぽい赤、茶色系の赤、どれも正解だと思われる。
オレは赤に少し茶色を混ぜて調合して、濃い赤をイメージした。つもりが・・・
なぜか結局ピンクっぽい赤になり、ちょっとダサいザクになった。
「まあいっか、どれも正解だ」
と開き直る。
そして、今回一番試したかったのが『リアルタッチマーカー』。
どうやらリアルな汚れを再現するペンらしいが、どう考えてもレベルの高そうな技術としか考えられない。
一応購入したケースに書いてある『使用方法』やネットで再度復習してみる。基本的な手順は『塗ってお好みで拭き取っていく』だけ。この拭き取っていくというのが、どうにも理解できない。
「とりあえず、やるか」
まず、キャップを取る。
「筆ペンみたいになってんのか」
次に塗っていく。
「結構濃くねえか?!」
思っていたよりも色が付いて慌てる。
そしてすぐに拭き取ってみた。
「塗ったところ全部拭き取ってしまいそうなんだが」
と思って、ちょっと拭き取りを加減してみると、
「おおお!!!」
消し残しみたいな部分がリアルな汚れっぽくなっていることに気が付く。
「こういうことか!!」
『好みで拭き取る』という意味をオレは体感することができたのだ。
やり方が本当に正しいのかどうかは定かではないが、少しコツも掴みながら次々と汚れ塗装をこなしていく。
その結果・・・
やり過ぎた。
11.喉から手が出るほど求める手引き
オレがこれから先、どのレベルまで達することが出来るのか現時点で想像できない。今言えることは、オレは初心者だということ。だからこそ、技法をほんの少し学んだだけでも達成感をダイレクトに感じる。
「うまいとか下手とかあるのか」
「そもそもポテンシャルというものはガンプラに存在するのか?」
己の技量に疑問を抱えているガンダムファンはいっぱいいるはず。
オレのつくるものはとても人様に見せられるような作品ではないが、こんなレベルの人もゴロゴロいる(たぶん)ということをこれから始める人には知って欲しい。
そして、これからも図々しくも出来たなりに載せていくから、もし見ることがあれば
是非アドバイスなどコメント求む!!
ということで、改めて上級者の方に問いたい。
「本格的にガンプラ始めた頃ってどんな感じだった??」
目次まとめ
『ウェザリング?合わせ目消し?安価の旧ザクで心置きなく練習する 第5章』
1.一歩踏み出し失望する
2.かみ合わない「気持ちの歯車」と「現実の歯車」
3.ちっぽけでみっともない自尊心
4.分厚い雲に隠れていた太陽
5.趣味愛情、偽物の混合
6.頭でっかち、追いつかない思考整理
7.塵を積もらせることの必然性
8.深みの増す、タバコの味わい
9.発展途上の第一歩
10.オーバーワーク
11.喉から手が出るほど求める手引き
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