【ガンプラに奮闘する物語】ウェザリング?合わせ目消し?安価の旧ザクで心置きなく練習する 第5章 その4

プラモデル

この投稿は趣味に取り組むリアルな風景をストーリー風に紹介しています。「ものづくりが好きな方」「趣味を探している方」「拙い文章を読んでくれる方」ちょっとした時間に読んで頂けたらすごく励みになります。また、アドバイスなどがありましたら是非コメントの方によろしく願いします。
投稿者『ふくろうマン』についての紹介

前回(第5章その3)

作り始める前にオレはパソコンで初心者向けの作製手順のようなものを調べて復習した。
いろいろ詰め込み過ぎてなにからやればいいのかわからなくなっていた。

7.塵を積もらせることの必然性

今回はただ普通に作るのではなく、いろいろ練習してみるというテーマでやってみることにした。
しかし、知識ばかりが先行してしまい混乱し、なかなか始められずにいた。

「と、とりあえず、切り離していくか」

一度脳みそをフラットな状態にし、いつも通りニッパーで切り離していく作業を開始する。
次は、説明書通りに組み立てていく。

「ここで仮組みっていう状態にしておけばいいんだな」

少しづつではあったが、事前に調べた内容と実際の作業がリンクして要領がわかってきた。

オレが調べていた手順というのは『仮組み→タミヤセメント流し込む→組み合わせる→乾燥後に溶剤をこすって落とす』という流れであった。

一通りの仮組みを終え、次にタミヤセメントを流し込む作業に移る。この工程がなんとも緊張感のある作業といえよう。

「ちょんちょんちょん、ちょんちょんちょん」

接着剤で固めてはいけない関節部分などに細心の注意を払いながら丁寧に塗っていく。ここで思い返された解説の内容が『多めに付着させる』こと。

「いやいやいや、無理だろ多めに塗るとか」

「少し付けすぎると関係ないところまで接着させてしまうぞこれは」

恐る恐る手は動かしていたが不安で仕方なかった。

簡単合わせ目消し』などと題して紹介している記事も見かけたが、結局のところ基本的な方法は変わらなかった。

そもそも、パチ組みに慣れ過ぎたオレには、どれをとってもめんどくさそうな作業ばっかりだった。この性根も改善しなくてはならないという自覚もあるのだが・・・

「めんどくさい作業も黙々とこなしていかなくてはならない」という覚悟。なぜなら、ガンプラというのはこういう地道な作業の積み重ねなのだと調べていくうえで感じていたからだ。

8.深みの増す、タバコの味わい

結局、『多めに接着剤を塗る』ということが思うようにはいかなかったが、仮組みから組み立てまでの終了した。

普通に組み立てるだけなら1時間程度で済むキットが、気付いたら3時間以上経過していた。特別暑い季節でもなければ暖房もつけていたわけでもないのに、オレの額には脂汗がにじみ出ていた。

「っふうーー」

一旦一息ついた。

地道であればあるほど、作業後のタバコの味わいがよりいっそう深まる。

次は乾燥させてから、余分な溶着部分をこすり落とす作業。この説明だけでも、タバコの味わいをまた深めさせてくれるということを想像できる。

PexelsによるPixabayからの画像

用意していたいわゆるかまぼこ型のヤスリスポンジヤスリを駆使してこすってみることにした。

この作業も動画などで解説されてはいたが、どうしてもオレには『溶着部分をこすりおとす』というイメージが出来なかった。やっていることは特に難しいことではないのだが・・・

「ゴシゴシゴシゴシ」

見よう見まねでやってみたものの接着跡のような部分が必ず残る。さらにこすり過ぎるとパーツの形状が崩れてきてしまう。こすった部分も全体的に汚くなった。かまぼこ型ヤスリとスポンジヤスリどちらも試したが、あまりしっくりこない。どちらかといえばスポンジヤスリで時間をかけて削る方がまだましな感じがした。

しかし、時間がかかる。手が粉まみれになる。つらい。

「1週間かけて少しずつやろう・・・」

あまりの苦行に耐えられず、1日数か所ずつやることにした。

―1週間後

合わせ目消しと組み立てを終えた。

組み立てまで終えた

次回投稿に続く

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