『杉スリットベンチ』~おばあちゃんへのプレゼント【No.17】

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フクロ―
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おばあちゃんが玄関にベンチが欲しいって言ってたな
スリットのベンチってカッコイイよな

ということで・・・

杉の角材を使ったベンチを作って

おばあちゃんにプレゼントしました!!

★今回の作業ポイント
・スリット式のスタイリッシュなベンチ
・安い杉材を活用
・おばあちゃんに喜んでもらう

動画でも紹介してます!

◆購入品または準備したものリスト

⇒「使用部位」 「材料名・商品名称」 「サイズ」 「個数」 の順番

  • 座面 杉材 30×30×1800㎜ 6本セット
  • 脚、幕板 2×4材 6ft 2枚
  • 座面 赤松角材 30×40×2000㎜ 2本
  • 幕板(追加分)1×4材 6ft 1枚
  • 塗料 水性ウレタンニス(和信ペイント) 色:クリア
  • 塗料 水性塗料 色:ブラック

上の写真左の束ねられた材料が杉材です。
結構赤み?風味?が強かったので、着色せずに杉材の色合いを生かしたいと思いクリアニスを選択しました。

◆作業風景

以前ベンチっぽいものは作ったけど、正しい作り方とか構造とかが未だによくわからないわ。
今回も思考錯誤の作業になりそうです。

手順1 材料カットして面取りする

ツーバイ材、ワンバイ材は丸ノコを使って加工しましたが、
杉角材、赤松角材はノコギリでカットしました。

角材の長い材料は反り・うねりが結構強いため、安定した固定がちょっと難しい。
だから、丸ノコではなく自手動すなわちノコギリでカットしました。

加工した後は、ホビーカンナを使って面取りをします。
ホビーカンナは通常の「カンナ」と比べて小さくて手に持ちやすいので、
ちょっと面取りをしたい時に大活躍します。

置き場所にも困らないから絶対あった方がいいと思うよ!

杉材は、木のトゲトゲがひどかったので大きめに面取りしました。
野板といった材料も木の荒々しい表面が残っているので取り扱い注意ですね。

野板とは?

ー木材の表面がカンナ掛けまたはサンディング(磨き加工)が施されていない板。
表面加工が施されている材料と比べて安価で販売されている。

脚の材料である2×4材4本を同じ長さで加工します。
同じ長さで切断するのって難しい。僕だけかな?

誤差は大体1㎜以下でオッケーにしています。

みなさんはバッチリ仕上げていますかね?

悪くないよね?

一応自分なりに、同じ長さでカットした方法をまとめました。

>>>「丸ノコを使って同じ長さで材料カット」ピックアップ作業集

手順2 材料をサンディングしてツルツルにする

「もう、材料ぶっさぶさや」

手作業の多い僕は、表面の磨きも毎回紙やすりを使っている。
正直この作業は地味にだるい。文字通り日が暮れるってやつだ。

そして今回は特に時間がかかりそうな材料なのだ。

「これはさすがにやりたくない」

という経緯でちょっとしたアイテムを購入。
それがこれ↓↓

ドライバー取り付け式のサンダー!
それと専用のアタッチメント!

サンダーの粗さは#240を選びました。

Q#240ってなに?

―磨きを施したときの粗さ。数字が大きくなるほど面がキレイに仕上がる。

とりあえず実演をご覧ください!

これはうまくできた一例ですが、
使い始めはコツが必要でしたね。

>>>「慣れなきゃケガする!アタッチメントサンダー」

おそらく手作業の35倍の速さで完了しました。

この装置を

「アタッチメントサンダー」

と名付けることにします。

手順3 脚をつくる

脚の作製は次のような組み立ての流れで行います。

①クランプする(脚の組み立て)

②下穴をあける

③ビス打ちする

④幕板取り付け

1×4材を幕板に使用するつもりでしたが、2×4材が余分に余ってしまったため活用しました。

手順4 全ての材料を塗装する

全ての部位の塗装を行いました。

使用した塗料はそれぞれ次の通りです。

◎脚:水性塗料(黒ツヤ有り)
◎甲板:水性ウレタンニス(クリア)

杉の色合いというか風味がいいね!

これを違う色で着色はなんだか勿体ない気がするね。

だからここはクリア塗装だ。

オイルとかの方が木目も浮き上がって、もっと木材の風味を感じられたかもしれないね。

でもニスの場合、表面を保護できるしツヤもでて、これはこれでいい感じです!

手順5 座板をつくる

予め作製した脚に取り付ける前に座板を接合しました。

座板の接合は以下のような流れ

①両端に2×4材に張り付ける

下穴もしっかり貫通させる。

スリット間の寸法は、測ったりせずに目測での等間隔で並べました。

②補強用の角材を取り付ける(正式名称わからない)

これがあると座った時の荷重が分散されるため、強度がかなり上がる

これの名称だれか教えて~

このような流れで座板を構築しました。

最後に取り付けます。

手順6 座板を取り付ける

スリットの間からビス止めしました。

ここで問題発生

座板を固定したら、大きくガタついてしまった。

杉材の大きな反りとねじれが原因だった。

ガタつきの原因
ガタつきの原因

改善後、隙間が少なくなった。

※手で押さえつけていません

この改善作業はちょっとレベル上がった気がする。

ててててーてーてーてっててー♪

>>>「 木がねじれている!?完成間近に訪れたガタつきの簡単リカバリー 」

完成!

冗談抜きで、涙が出そうなくらいの出来栄えです(涙

今回の記事の長さがその達成感を物語っています。

読んでくれた方どうもありがとう(┬┬﹏┬┬)


◆主な購入品

1.丈夫で白木とは違った風味の『杉材』

私がホームセンターで購入した材料は「6本で1000円」

木材の反りやねじれも大きいものであったため、格安で手に入りました。

参考までに、ネットで販売されている商品を紹介します

国産杉材 節有(乾燥・プレーナー) サイズ(mm):1950×30×30 24本

価格:5,750円
(2021/9/26 11:57時点)
感想(0件)

香りによるリラックス効果や濃い木目、重厚感のある色味が特徴の杉材。DIYはもちろんのことその特徴から木造建築など材料としても使用されている。

DIYにおける材料選択として、「より高級感を持たせたい」「和風な色味に仕上げたい」といった作品におススメです。

2.手軽に使えてあると便利『ホビーカンナ』

危険な木材の角を手軽に面取りできるアイテムの紹介。

闘牛 ホビーカンナ25

価格:711円
(2021/9/27 22:22時点)
感想(4件)

本格的なカンナは木材の表面を削ったりすることができますが、使い慣れていないと使いこなすのが難しい工具でもあります。しかしホビーカンナなら、コンパクトで扱いやすく、面取りを手軽に施すことができ、何度もカンナがけすることで大きめに角もとることが可能です。

今まで地道にヤスリがけしていた部分をホビーカンナを使用することで作業効率がかなり上がりました。

◆作業レポート(自分に向けて)

今後の活動に生かしていくための振り返り

コメント(よかったことなど)

『スリット式のスタイリッシュなベンチ』

角材が数本並べられたようなベンチをよくネットで見かけ憧れた。

それは、木材の長さ・太さでもそれぞれ印象が違っていた。そんな『スリット式』のベンチを未熟ながらも挑戦した。

ベンチとしての構造はともかく、イメージ通りに仕上がり、たまたま格安で入手した杉材もよかった。

『訳アリ格安の杉材を活用したDIY』

特に甲板の材料選択に悩んだ。そんな中見つけたのが格安の杉材。いつも使う1×4材や2×4材と違い、温かくて高級感のある印象的だった。

反りやねじれが大きい理由で価格が安くなっていたが、リカバリーしながら活用することで問題なく使うことができた。

また、いつもなら着色塗料で仕上げるが杉材の色味が良かったので、生かすためにクリアニスを使用した。

杉材の温もりを生かし重厚感を生み出すことができた

『おばあちゃんにプレゼント』

今回の目的は何と言ってもおばあちゃんに喜んでもらえるベンチを作ることだった。

正直、完成したら思った以上の出来栄えにプレゼントすることを惜しむような気持ちにはなったが、「毎日座るよ」と喜んでもらえたからよかった。

反省・改善点

  • 幕板に使用した材料が1×4材と2×4材。ここは統一すべきだった
  • マスキングせずに塗装した部分もあり、はみ出したりもした。

めでたし、めでたし