

ワックスってどんな感じに仕上がる?

めんどくさい?
DIYを始めたらと一度は使いたくなるワックス。
でも水性塗料などと比べて少し手間がかかるイメージがありませんか?
実は、乾燥時間が長いだけで作業自体は簡単に楽しく出来るのがワックスですね!
ブラシを使って、塗って、拭いて、乾かすだけ
この記事では、そんなワックス仕上げの方法や、これまでやってきて僕が感じたきた
「メリット・デメリット」
「オイル仕上げとの違い」
なども説明してます。
最後に実際にワックスで仕上げた作品も紹介しているので写真だけでも見ていって下さいね~
方法
今回使うのは「VINTAGE WAX チーク」です。


使用するもの
歯ブラシや靴磨き用ブラシ/ウエス又は布/綿棒 など
おおまかな流れは以下の通りです。
手順 4ステップ
①ブラシに付ける
②木材に塗り付ける
③ウエスなどで拭き取る
④十分に乾燥させる
ビニール手袋をして作業します。
服に付くと塗料が落ちづらい、取れない
作業用のエプロンや作業着を着用するのを推奨します。

それぞれ補足して説明してみます。
①ブラシに付ける
1枚板を塗装するならウエスなどで十分ですが、組み立て後に行う場合に布が入り込めない部分があったりするので、そこを歯ブラシや綿棒などを使ってフォローします。

個人的に使いやすいと思ったのは靴磨きで使うブラシ
靴磨き用のブラシは100均でも購入できます。
使い捨てなので半分にして使うと経済的ですね!


あと、以外と歯ブラシ1本と綿棒でなんとかなります。塗装する面積に応じて使用するブラシを選んでみましょう!
②木材に塗り付ける
適度な量で塗っていきます。
あんまりベタベタつけ過ぎても木材に浸透するわけではない、色が付く程度に伸ばしていきましょう。

“面”ではなく「隅」や「端」から塗る


他の塗料も同じですが、こうすることでムラが出来にくくなります。
③ウエスなどで拭き取る
30分から1時間ほど乾かしたら、ウエスで拭き取ります。

結構ちゃんと拭き取らないと乾燥に時間がかかってしまいますので要注意
どのくらい拭き取ればいいかは、参考までに下の例をご覧ください↓
拭き取りの途中経過の様子



何度やってもウエスに色が付きますが、あとは乾燥後にまた拭き取るので「3回目」くらいの状態を目指しましょう。
④十分に乾燥させる
十分に乾燥させて十分に拭き取ったら完了です。

乾燥時間は24時間以上となっていますが、気温や室温で適切な乾燥時間が変わります。
僕は1週間は放置しておきます

正直、ここがワックス仕上げでの一番のデメリットなんですけどね
ちなみ他にも「BRIWAX」も人気のワックスです
>人気のワックス「BRIWAX」

ちなみに塗り面積と価格で比較してみると、
「VINTAGE WAX」が、160gで5~15㎡ 2780円(コメリ価格)
「BRIWAX」は400mlで4㎡ 4200円程(楽天)
メリット・デメリット
ワックス仕上げの「メリット」「デメリット」について、
一般的に言われてる内容と僕自身が感じてることを含めて紹介します。
メリット
✔木材を保護する
✔木材の風合い・素材感を損なわない
✔質感が良い
✔メンテナンスが容易
✔傷を付けながら塗装することでヴィンテージ感を表現できる
✔手軽に上品な仕上がりを表現できる
方法によってヴィンテージ感やツルツルとしたプロ同様の上品さを再現できるということが一番のポイントだと思います。
続いてはデメリット
デメリット
✔油性なので臭いが気になる人もいるかも
✔耐久性は高くないので用途は基本屋内家具に限られる
✔ブラシや手袋が使い捨て
✔乾燥に時間がかかる
まず、臭いに関しては商品にもよりますがそこまで悪臭ではありません。
僕がよく使う「VINTAGE WAX」は「えごま」と呼ばれる植物油ベースのワックスなので自然な香りで好きな匂いですね!
屋外でのワックスは本当にオススメしない。。。
やっぱり乾燥時間がかなりネックですね!
次の工程(組み立てなど)があったりすると一旦作業がストップしてしまいますよね~
まとめると。。。

乾燥時間を気にしなければ、屋内家具では積極的に使いたい塗料です!
オイル(液体)との違い
オイル(液体)とワックスはどちらもオイルフィニッシュというくくりになります。
項目:浸透、質感、保護、乾燥時間、耐水性
種類\項目 | 浸透 | 質感 | 表面保護 | 乾燥時間 | 耐水性 |
---|---|---|---|---|---|
オイル | ◎ | 木材そのまま | △ | × | × |
ワックス | × | ツルツル | 〇 | × | ※〇 |
※ワックスの「耐水性」は商品によって異なる
二種類を比較して特に違いのある項目は「浸透」「質感」「耐水性」です。
オイルを浸透させて素材を生かす
オイルが浸透することによって木目が強調されます。
木材に水を染み込ませてみればわかりやすいかも
それに対してワックスは木材表面にコーティングをするイメージです。
オイルとワックスでは求めてる仕上がりの目的が違いますね。
オイル:木材の木目や素材感を生かす、際立たせる
ワックス:木材の表面を保護しながら、上質な手触りに仕上げる
作品に求める質感
もうここは究極に迷うポイントかもしれませんね(^-^;
「素材感を重視」か「ツルツルな質感」か

まあ、正直大きい家具ならオイル一択ですけどね
ワックスの方が少し耐水性
商品によって異なりますが、一般的にはワックスでも耐水性があります。
しかし、「ウレタンニス」のような完全な撥水効果はないので、常に水分が付着するような環境ではあまり望ましくはありません。
やはり油性は乾燥時間がネック
乾燥時間が長い点は、どちらも共通してます。
こればっかりはしょうがない!
どちらが良いということではなく、
作品をどのような質感で仕上げたいか
というポイントで使う塗料を決めましょう!
オイルフィニッシュ作品
これまで作製した作品で、オイル・ワックスを使用した作品記事を載せておきます。
ワックス仕上げ
ガンプラで使うアクリル塗料の卓上棚
ガンプラの塗料が増えてきて、それをキレイに並べるために作った棚です。
卓上に置くモノだったので、質感重視でワックスを使用しました。

オイル仕上げ
マルチツーワゴン
ワトコオイルのチェリーを使いました。
ある程度雑に扱ってもキズが味になるようにオイルを選択しました。また、塗る面積も広かったのでワックスよりも塗装が楽なオイル選びました。

ダイニングテーブル
「素材感を生かしたい」「塗装面積が広い」という理由でオイルを使用しました。
大きい家具ならオイル仕上げがオススメですね!
まとめ
今回は、木材のワックス仕上げについて
・方法
・独自の意見を含む「メリット」「デメリット」
・オイル(液体)との違い
・作品例
について紹介させてもらいました。
ワックス塗装は初心者でも簡単に楽しく出来ますが、オイル塗装と同様に乾燥時間が長いというデメリットがあります。
しかし、それでも「質感がいい」「ヴィンテージ感の表現」といった水性塗料とは違った魅力のある仕上がりになるのでかなりオススメ出来ます。
DIYを始めてまだ試したことない方でもいつか辿り着くのがオイルフィニッシュだと思ってます。
ぜひ、早めに試してみてはいかがでしょうか?
これからもお互いDIYを楽しみましょうね!!
せばな!