

丸ノコをもっと快適に使いたい!
丸ノコはDIYで大活躍しますが、そのまま使うと実は少し欠点があって
・ある程度長さがないと加工が困難
・角度を調整して縦挽きなどする場合はちょっと大変
・45度のガイドで加工する場合は刃を入れた時ズレやすい
などが個人的な感想です。
そこで、それを補うのが「丸ノコスライド台」です!
作るときの気を付けるポイントさえ抑えておけば、初めてでも作ることができます!
またこの記事では、
➡作り方
➡使用例(動画切り抜き画像付き)
➡デメリット
を紹介します。
特に、デメリットについても把握しておくことで自分で作る際の設計の参考になるかもしれしれません。
では、早速作り方を紹介します。
動画でもまとめてみました~
作り方
作業の流れ
1.準備する材料など
2.合板で柱のパーツを準備する
3.アルミフレームの準備
4.パーツを組み立てる
5.チップソーガイド
6.オプション

記事が長くなってしまったので、こちらの記事も合わせて参考にしてください↓
1.準備する材料など
・合板 12×600×910㎜
・アルミフレーム 3(厚み)×25(幅)㎜
・L字アルミフレーム 1.5(厚み)×25(幅)×15(高さ)㎜
「L字アルミフレーム」だけだと丸ノコの重さで沈みそうだったので、補強するために厚さ3㎜の「アルミフレーム」を追加で使用しています。


2.合板で柱のパーツを準備する
合板から25㎜幅で何枚か切り離して、接着剤で重ねます。
主に合板からパーツを切り取ってパーツを作ります。
合板を縦挽きする
合板を縦挽きして、25㎜幅の板を用意します。


上の写真では縦挽きする際に、直角ガイドをひっくり返しながら使っています。
こんな感じで切り離しました。

接着剤で重ねる


クランプって結構使う機会多いんですよね
25㎜幅が揃わなかった

基準側がまばらでも正直大丈夫

この画像の「基準面②」の面さえ真っすぐな面で揃っていれば使用するうえでは問題ありません。
見栄えが悪いので、カンナを使ってある程度整えてみました。


3.アルミフレームの準備
スライドフレームを強化するために、2種類のアルミフレームを重ねて使用します。
両面テープで重ねました。
・アルミフレーム 3(厚み)×25(幅)㎜
・L字アルミフレーム 1.5(厚み)×25(幅)×15(高さ)㎜
その後、ノコギリで切断します。




木工だけでなく軽金属用のノコギリを持っておくといいかもしれませんね。
パーツの準備完了

準備したパーツと土台
4.パーツを組み立てる
組み立て①ー柱の位置を決める
まず、奥と手前の短い柱を接着剤で固定します。

中央の長い柱はまだ固定しません。
ここから作業がめちゃくちゃ大事です!
下の図をご覧ください↓

丸ノコスライド台では、「parts①」「parts②」の取り付けがめちゃくちゃ重要になってきます!
ここで直角の精度が出てないとせっかく作る意味が無くなってしまいます!

結構煽ってますが、失敗して欲しくないので
組み立て②―「parts①」の取り付け
「基準面①」を基準にして、直角ガイド又はスコヤを使って「parts①」を90度で固定します。

この時に「parts①」は接着剤で固定しておきます。
接着剤が乾く前に最終確認しながら調整します。
重しなどがあればそれで抑える

あとは、触らず乾燥させます!
乾燥したら裏からビスで固定します。

組み立て③―「parts②」の取り付け
「基準面②」を基準にして「parts②」となるアルミフレームを固定します。
予め、アルミフレームにビス止め用の下穴をあけておきましょう。

いよいよ固定していきます!
固定する順番が大事になってきます!
1か所目

ここは大体でOK
2か所目
ここが一番大事です!

赤丸のように(ぎっちりじゃなく)ちょっと動く程度にクランプしておきます。
「基準面②」に対して直角になるようにスコヤを当てながら、アルミフレームの角度を調整します。
調整できたら、赤丸のクランプをしっかり固定します。
クランプで固定したら下穴をあけてから、ビス止めします。
そのまま3か所目(クランプの位置)もビス止めします。
丁番ドリルがあれば最高です


扉設置する時に絶対に使いたくなるんですよね。
4~6か所目
ここからは丸ノコのベースプレートに合わせて固定していきます。

紙きれなど挟みながら、0.1㎜くらいのゆとりを持たせる方もいますね!
~途中経過~

組み立て作業はこれで完了です。
5.切り込みを入れる
最後の作業です!
下の合板に2㎜程切り込むように刃の深さを調整します。
そして、切り込みを入れます!


同様に、45度で調整した切り込みもいれます。
※ビスが干渉しないように注意のこと!
6.オプション
これまでの方法で作った「丸ノコスライド台」でもそれなりに使えますが、
「これを追加するともっと良くなるよ」
というポイントを紹介したいのですが、この記事が長くなってしまいました。。。
「45度のガイド取り付け」などこちらで紹介させてください!
デメリット
作製時に気を付けなきゃいけないポイントやデメリットを紹介します。
デメリット
・長い材料では扱いづらい
・45度の角度切りでは材料の幅が限られる
・縦挽きする場合、材料の大きさがが限られる
あくまでも僕が作製した治具におけるデメリットです。
長い材料はガイドを使えばオッケー
長い材料の場合、材料がかなりはみ出る形になるので治具を使って加工するのは向いてないかもしれません。
通常通り、直角ガイドを使ってカットした方がいいですね!
45度カットガイドの設計
45度カットのガイドを取り付ける場合は、自分が加工する材料の幅を把握しておく必要があります。

縦挽きは「丸ノコテーブル」がオススメ
何もない時にこんな方法を試しました↓
少し無理やりだけど、慣れるとスムーズにできます。
最近では「丸ノコテーブル」を購入して使ってます。

丸ノコテーブルの自作する記事や動画をかなり見かけますが、はっきり言って、買った方がいいです!
もちろん挑戦することでスキルも上がりますが、失敗するリスクもデカいです!
治具ではなく作品を作りたい
僕はそんな風に思ってますね。
購入するのもOK
先ほどの縦挽きなどで使う「丸ノコテーブル」と同様に、作品を作るのに専念したいなら買ってしまうのも得策です。
作らずに買ってしまうメリット
✔作品に専念できる
✔取り扱いに慣れる
✔扱い方になれると、加工の幅がかなり広がる
✔精度の良い加工が出来る
この中でも特に「加工の幅が広がる」という所が一番のメリットだと思います。
段の加工も出来るので、木材を結合する組み手も可能です。
あとは、ご自身の予算次第ですよね!
置き場所なんかも確保しなきゃならないのがすごく痛い・・・厳しい
卓上スライド台

高精度サクサク加工したい人にオススメですね。
45度だけでなく30度などの微調整した角度切りも正確に加工できます。
テーブルソー

これまで紹介した「丸ノコスライド台」ではありませんが、材料を動かして加工する「テーブルソー」も一つの選択肢です。
縦挽きができるのが大きな違いであり、また、角度切りもできるのもポイントですね。
しかし、お持ちの丸ノコをテーブルに固定するタイプの「丸ノコベンチテーブル」だと角度切りの精度が悪くなる商品が多いです。
個人的には、テーブルソーの購入を勧めたいです。

今後のご自身の活動をイメージして選択してみるといいですね!
まとめ
丸ノコを快適に使っていくための丸ノコスライド台の作り方について紹介しました。
今回紹介した丸ノコスライド台では
・直角ガイドが使いづらい長さの材料を快適に加工
・45度角度切り
・45度の縦挽き
といったことを可能にします。
また、デメリットとしては、
・長い材料は扱いづらい
・45度ガイドを使った加工では材料の幅が限られる
・縦挽きする場合、条件が限られる
ということが挙げられます。
DIYを続けていくうえで、丸ノコはかなり使用頻度の高い電動工具です。
加工の幅を広げたり、快適な作業を目指すためにも「丸ノコスライド台」を作ってみては?
それぞれの作業に応じて、ちょくちょく治具が必要になります。
その都度、また紹介させてもらいますので、今後もよろしく願いします!

せばな