
アクリルってどうやって切断するの?

それなりに精密かつキレイにカットしたい
ボクは、DIYをやっていたりガンプラ活動をしていると、アクリルを使いたくなる場面がたまにあります。
例えば台座

簡単そうだし作りたくなりますよね?
あとは、ディスプレイなども作ります。


まだ投稿してない作品なので今後お楽しみくださいね
ん~最初はなかなかイメージが沸きませんでした。
専用のカッターやジグソーを試しましたが、切断面がブサブサで見栄えが悪いんですよね。
いくつか試した結果、「精密さ」「断面のキレイさ」を考えると
1.ジグソーでカットする
2.トリマーで寸法を仕上げる
3.サンドぺーばーで切断面をキレイにする
少し手間がかかりますが、いろいろ調べたまくったなかでこの手順が一番再現性ありそうな方法でした。
なので、DIYで使うようなジグソーとトリマーを持っていればアクリルも好きなサイズで加工できるようになります。
ジグソーやトリマーがなくても、時間はかかりますが塩ビ用の手ノコでもカットできます。

刃が「塩ビ」「プラスチック」「サイディングボード」のノコギリです。刃渡り225㎜あるので、長い距離でカットしたい方に向いてます。


「ノコギリの刃厚が0.3㎜」「ピッチ0.9㎜」となっており、細かい作業をする方にオススメです。また、アルミなどの軽金属でも高い精度で切断できます。
動画でも紹介してます。
アクリルカットの手順
写真で流れを紹介します。
途中、動画でもあるので是非覗いてみて下さい。
今回使用するアクリルの厚みは「3㎜」です。
ジグソーでカットする
塩ビ用のブレードを使って、狙った寸法よりも2~3㎜程大きめにカットします。



次の写真は、ジグソーでカットする様子です。

ある程度真っすぐカットできるように長くて曲がりの少ない材料をガイドとして使いました。
押さえつけるように固定しないと結構ビビります
加工のスムーズさは木工と同じくらいのスピードですね。それより少し遅いくらい。
下の写真はジグソー加工後の断面図です。かなりブサブサしているのがわかります。

トリマーで寸法を仕上げる
次は、トリマーで狙った寸法に仕上げます。
使用するビットは、木工用です。

なるべく粗加工の「ジグソーでカットする」の段階で仕上げ代が少ないとよりスムーズに加工できます。
トリマー加工後の断面図です。

ここまででもそこそこキレイになっているのがわかります。
アクリルをもっと押さえつけるように固定して、加工中のビビりを少なくすればもっとキレイに仕上がります。
サンドペーパーで切断面をキレイにする

・耐水性
・400~600番または2000番以上で鏡面仕上げ
400番ほどのサンドペーパーで水研ぎしながらやると目詰まりしにくくキレイに仕上がります。
サンドペーパーで仕上げる時は、徐々に粗さを細かくするのがセオリーです!
例:#240⇒#400⇒#600⇒#1000
仕上がった断面がこちらです。

ここからさらに#2000以上で磨くとより鏡面に近いしあがりになります。


「鏡面」までとはいきませんでしたが、光が反射するくらいピカピカになりました。
レーザー加工による「鏡面仕上げ」にはかないませんが、この方法でアクリルをカットすることによって、
1.精度の高い寸法と断面
2.より凹凸の少ないキレイな断面
このように仕上げることが出来ます。
ジグソー加工後とサンドペーパー後を比較するとわかりやすいです。CLICKすると拡大できます。


このように、アクリルカットでキレイな断面で仕上げるための
①ジグソーでカットする
②トリマーで寸法を仕上げる
③ヤスリで切断面をキレイにする
という3ステップの作業を紹介しました。
これまでの手順で難しい作業はありませんが、少し手間がかかるのは難点なんですよね(^-^;
量産して加工したい場合には、「丸ノコ」でカットする方法も有効的です。
丸ノコでもカットはできます


「木工用」ではなく「塩ビ用」または「多用途」の刃を準備します。
一旦こちらの動画で「アクリルを丸ノコでカットする」というチャプターをご覧ください。

ビビらないようにしっかり押さえつける
これがポイントですね。
動画はありませんが、テストカットした時にアクリル固定があまくてビビッて割れてしまいました。
木工と違い、アクリルの断面は鋭利になっているので飛散には注意!!
また、動画内では両面テープも併用することでより安全に加工を行っています。
というわけで、丸ノコの切断面はこんな感じです。

ヤスリ掛けしなくても割とキレイな仕上がりになる
これもメリットのひとつですね。
丸ノコでアクリルをカットする場合、「丸ノコスライドテーブル」や治具などが必須になってきます。
コレクションの台座を量産したい方は、こちらを参考に是非作ってみて下さい!
まとめ
今回は、ジグソーでカットしたアクリルの断面を「トリマー」と「紙やすり」でキレイに仕上げる様子を紹介しました。
紙やすりの番手は、「#400~600」でそこそこキレイに仕上がります。
鏡面に近い仕上がりを目指す場合は「#2000~」といったサンドペーパーを使うと実現できます。
また、治具や丸ノコスライド台を用いれば丸ノコだけでも量産カットが可能であり、切断面もそれなりにしあげられます。
最後に言っておきますが、、、
アクリルのカットは誰でもできる工程ですがハッキリ言って結構手間がかかります!
それでも、アクリルを使って、ショーケースやコレクションの台座など作ってみたくなるんですよね。
道具や治具などゆっくり準備しながら是非挑戦してみて下さいね!

せばな!